ホームページを作るにあたって、様々な場合に html ファイルや画像ファイル、midi ファイルなどの住所の書き込みが必要になってきます。郵便の宛先が日本国内であれば、あえて日本と書かなくていいように、ホームページも同じパソコンや、同じサーバーの中ならば、http://〜 と書かないで済みます。

例えばHPを作るために下図のように、myhp というディレクトリ(フォルダのこと)※ を作り、その中に index.html と profile.html を置き、画像と音楽ファイルを入れるための image、mid ディレクトリを作り、それぞれに画像・音楽ファイルを収納。gallery ファイルを入れるために Sub1 ディレクトリも作り、その中に gallery1.html と gallery2.html を入れたとします。

  index.html から見ると、profile.html へのリンクは
<a href="profile.html">
title.gif 画像を貼りたい時は、
<img src="image/title.gif">
piano.mid 音楽を挿入したい時は、
<embed src="midi/piano.mid">

gallery1.html から見ると、index.html へのリンクは
<a href="../index.html">
hana.jpg 画像を貼りたい時は、
<img src="../image/hana.jpg">
onsei.wav 音声を挿入したい時は、
<embed src="../midi/onsei.wav">
となります。
../ は、ひとつ上のディレクトリを意味します。

見やすくするために ../ を大きく書きましたが、実際に大きく書く必要はありません。
サーバに使われるコンピューターは、 UNIX(ユニックス)と呼ばれる系統のOSが使われているものが多く、 UNIXではフォルダのことをディレクトリと呼んでいます。そういったことからホームページ作成関連の解説では、しばしばディレクトリという言葉が出てきますので、この言葉に慣れる意味も含め、ここからはフォルダのことをディレクトリと書いて行きます。

上のようなファイルやディレクトリの住所を 相対パス と呼び、 サーバの頭からそのファイルやディレクトリにたどりつくまでの、 全てのディレクトリ名を書いて行く住所を 絶対パス
(例えば /user/kumachan/public_html/image/title.gif。 絶対パスは、利用しているサーバの自分よりも上のディレクトリの構造が分からないと書けません ) と呼びます。

これらの住所はあくまでもそのサーバの中での住所ですが、インターネット上での住所示す書き方もあります。 http:// 〜 の書き方ですね。この住所は URL(Uniform Resource Locator) と呼ばれています。

相対パスを使ってホームページを作りますと、サーバーにアップロードする前に、画像や音楽が出るか、リンクが正しくされているかの確認にもなります。(URLで書き込んだ他サーバーのファイルへのリンク確認は、ネットに接続しておけばできます。)