ホームページの移り変わり

  ♥ 2003年頃までのホームページ

 2002年夏にホームページの作り方のサイトを立ち上げてから、早くも7年が経ちました。立ち上げた頃は、ホームページのことがよく分からない人でも何とかホームページが作れるプロバイダ提供のシステム( OCN DION Yahoo )はありましたが、多くの人はわたしのサイトで解説しているようないわゆるホームページといったものを、テキストエディター、あるいはホームページビルダーのようなホームページ作成ソフトを使って作り、自分のプロバイダーのサーバにアップロードしていました。

 ホームページとは、本来同じ ドメイン の中にあるたくさんのページのトップページとか、ブラウザ を立ち上げた時に、最初に表示されるページ、を指す言葉なのですが、日本ではいつの間にか ウェブサイト を指していう言葉になってしまいました。和製英語ですね。ですから外国に行って、ウェブサイトの意味でホームページといっても通じません。


  ♥ ブログの登場

 それが2003年頃より ブログ というものが話題になり、利用する人がでてきました。ブログの利用者はどんどん増え、大手のプロバイダでは会員に対して無料のブログを提供するようにもなりました。そのうちに Yahoo、nifty、goo などで会員でない人にも無料のブログを提供するようになり、ますますブログの利用者が増えています。某NHKでも、昨年(2006年)趣味悠々で『そろそろブログ』と題して、あの優しいで有名な佐々木博先生が講座をしたばかりですね。(^^;)
佐々木先生の そろそろブログ のブログ

  ◆ ブログの優れているところ

  ブログには流行る理由があります。

 これらの理由から、今後 ホームページ = ブログ といった傾向がどんどん増して行くと思われます。ただし、ブログには下記の不満点もあります。

  ◆ ブログの種類

 今日本で一番使われていますブログのプログラムは、Six Apart社 から配布されています Movable Type です。これを色々なプロバイダやポータルサイトが独自にカスタマイズし、それぞれの名前(Nifty → ココログ、DION → ラブログなど)をつけて利用者に有料・無料でレンタルしています。  また、Movable Type は 無料配布版 もあることから、プログラム自体をダウンロードし、自分の利用できるサーバ(perl や データベースなどの一定のプログラムがインストールされていないと設置できない)に設置して利用することもできます。前者を ホスティング型 と呼び、後者を インストール型 と呼んだりもしています。
ブログの比較
無料ブログの比較
Movable Type 設置方法(レンタルサーバ・SAKURA の場合)

 Six Apart社 の Movable Type が圧倒的に使われていることからブログというと Movable Type と思われがちですが、Google社 が提供している Blogger などもあります。

 またちょっと形式が異なりますが、大きな意味でウェブログとしてとらえるならば、PukiWiki Developers Team が提供しています PukiWiki(プキウィキ) や、XOOPS Cube Project が提供しています XOOPS(ズープス) などもあります。


  ◆ 管理人お勧めのブログ

 管理人お勧めのブログは、ずばり goo の無料ブログです。NTTレゾナントというNTTのグループ会社が運営しています goo というポータルサイトのサービスのひとつです。理由は、無料版でも宣伝を表示しないようにできる。ブログの動作が速い。操作が分かりやすい。スペースが3GBまで使える。カテゴリー別にパスワード制にできる。テンプレートが豊富。アイコン(絵文字)が使える。などなどです。他には、FC2ココログなどがお勧めです。


 ♥ ブログがいいか、普通のホームページがいいか?

 どちらを選んだ方が良いかということになりますと、作り手のパソコンのスキル(技量・技術)、作り手のニーズ、ホームページ作りにかけられる時間などによって違ってくると思います。ここではっきりいえることは、パソコン・スキルのない人はブログが向いているということです。元々プログが作られた大きな理由のひとつに、パソコン・スキルのない人にも扱えるということがあったと思います。HTML の詳しい知識も、ファイル転送の手間も要らないのですから、正にそういった人たちに向いているといえるでしょう。

 より個性的なサイトにしたいならば、ブログでない方がいいでしょう。ブログもスタイルシートなどを色々いじることで、個性的なものにカスタマイズできますが、普通のホームページにはかなわないと思います。ただホームページ作りには、時間がとてもかかりますので、その辺との兼ね合いも考えなければならないでしょう。

 用途面から考えてみますと、日記のように思いついた時にその都度書き記して行きたいのであれば、断然ブログがお勧めです。書き溜めたものは全て日付順に整理され、呼び出すのも簡単です。またブログには、カテゴリーによって記事を整理する機能、自分のブログ内を検索する機能もあり便利です。

 日記ではなく、自分の得意分野での情報を分かりやすく解説したいというような場合は、ブログより普通のホームページの方が向いていると思います。掲示板などを使って閲覧者とのコミュニケーションをとることもできます。