デジタルカメラの記録メディア

SDカード
東芝と松下電器、SanDiskが共同で提唱しているメモリカード規格。
SD とは Secure Digital の略。マルチメディアカード(MMC)を発展させ、著作権保護機能を搭載したもの。そのため両者の大きさはほぼ同じで、縦32×横24×厚さ2.1mm ( MMCは厚さ1.5mm )。 SDカードが使用できる機器はほとんどMMCも使用できます。 ただしSDカードの方が厚みがあるので、MMC用の機器でSDカードは使えません。
最近(2007年)では、オリンパスとフジ製以外のほとんどのデジカメで使われている記録メディアです。


コンパクトフラッシュ
SanDisk社が提唱するメモリカード規格。
通電しなくても記憶が消えないフラッシュメモリと、外部との入出力コントローラ回路を1枚のカードに。 PCカードアダプタを使えば PC Card Type IIスロットに挿入可能で、パソコンのリムーバブルメディアとしても利用可能。SDカードやXDピクチャーカードに比べて大きいので、最近(2007年)ではキャノン、ニコンの一部一眼レフデジカメ以外では使われていません。サイズは縦36.4×横42.8mm。厚さ 3mm のタイプ I と、厚さ 5mm のタイプ II の2タイプがあります。デジカメでは、ほとんどがタイプ I。


マイクロドライブ
IBM社が開発したPCカード型の小型ハードディスク。
サイズはコンパクトフラッシュのタイプ II と同寸。直径約28mmの小型・軽量磁気ディスク(回転数 4500RPM)を採用。そのため加重や衝撃に弱い。記憶容量は340MBから最大で8GB(2006年)。モーター駆動によりディスクを回転させているので消費電力が多きい。コンパクトフラッシュと同様に、PCカードアダプタを使えば PC Card Type IIスロットに挿入可能。デジタル一眼レフの上位機種以外では使われていません。


メモリースティック
ソニーが提唱・製造するメモリカード規格。
サイズは縦21.5×横50×厚さ2.8mmの棒状。パソコンやデジタルカメラ、携帯デジタルオーディオプレーヤーなどで利用。128MBまでの記憶容量のものがあり、サイズを小型・軽量にした「メモリースティックデュオ」や、最大容量を2GBまで高め転送速度を高速化した上位規格の「メモリースティックPRO」などの派生規格があります。


XDピクチャーカード
2002年にオリンパス工業と富士写真フイルムが共同開発、発売しているメモリカード規格。
サイズは縦20×横25×厚さ1.7mm、重量 2g とメモリカードでは最小。現在最高容量は2GBですが、将来的には8GBまで高めることが計画されています。裏面に 18pin の端子が剥き出しになっているので、取り扱いには端子に触らないよう注意が必要。


マルチメディアカード
1997年に Siemens社* と SanDisk社が共同開したメモリカード規格。
サイズは縦32×横24×厚さ1.4mm。 当初は4MBだったが、現在は64MBが主流。仕様上は4GBまで拡張可能。日立製作所が2000年に三洋電機、富士通と共同で、著作権保護機能を付加した携帯音楽機器向けの SecureMMC を開発しました。
* Siemens社は 現在 Infineon社


スマートメディア
東芝によって提唱されたメモリカード規格。
サイズは縦45×横37×厚さ0.76mm、重量1.8g。PDAやデジタルカメラで利用。機器との接続に必要なコントローラーを内蔵してないので、構造が単純でメディア単価は安い。PCカードスロットに接続するためにはアダプタが必要。容量は16〜128MB。最大容量が128MBであるために、昨今ではほとんどの機器で採用されていません。XDピクチャーカードと同じように 22pin の端子が剥き出しになっているので、端子に触らないよう注意が必要。