ヤブタビラコ
(藪田平子)
キク科 ヤブタビラコ属
Lapsana humilis

 人家近くの林の縁や、 田の畔、庭のすみなどに生える高さ20〜40pの越年草。 花期は5〜7月で、北海道から九州に分布する。羽状に切れ込んだ葉の先端は六角形。

 

 
 花はちょうどオニタビラコの花を小さくしたような感じです。全体に柔らかで、 茎は斜上したり倒れたりしています。湿り気の多い日当たりの悪いところに生息し、 日野市内では豊田用水沿いや、日野緑地の谷仲山湧水の辺りに多く見られます。 果実には他のキク科のものに見られるような綿毛はありません。
 

 

ヤブタビラコのそう果*には冠毛(綿毛)がない
 

 
そう果* 痩果と書く。小さいひとつの種子を持ち、果皮は薄い膜質で、熟しても 裂開しない。一見す果実自体が種子のように見える。キク科のものは、ほとんど そう果だが、タンポポのように冠毛(綿毛)があって風に飛ばされるものが多い。
 

 
※解説文の作成にあたっては、主に山と渓谷社発行のポケット図鑑 1・2・3、山渓ハンディ図鑑1・2を参考にさせて頂いています。
 

 
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