フレッツ接続ツール 百害あって一利なし

晴れ
 NTT回線を利用してADSLや光接続を利用すると、この フレッツ接続ツール とかいう得体の知れないソフトがインストールされてしまう。最近では フレッツスタートアップツール とかに名前を変えてまだ暗躍しています。元々フレッツ接続ツールは、モデムやルーターに PPPoE機能(ポイントトゥポイントプロトコルオーバーイーサネット)がない場合にのみ必要な機能であって、最近のモデムやルーターのようにPPPoE機能がほとんどついているようになりますとあまり必要なソフトではない訳です。なのにNTT回線を利用してADSLや光接続を利用すると、押し並べてこのソフトがインストールされるようになっています。で、特にトラブルがなければそれでも良いのですが、トラブルが大有りなのできょうのエントリーのタイトルとなった訳です。

 我が家は今 Vista のノートをメインに使っていまして、1階のキッチンで2階の無線LANアクセスポイントから飛んで来る IEEE802.11g/b の電波を受けてインターネットに繋がっています。TCP/IPv4 の設定は、本来なら IPアドレスを自動的に取得する DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する にしておけば良いのですが、DHCP(Dynmic Host Configuration Protocol)の範囲外のローカルIPを使う設定にし、DNSサーバーのアドレスもプロバイダーから教えてもらったものを設定して使っています。ところがここ1年ほど設定したはずの DNSサーバーのアドレス192.168.1.2 とかに勝手に書き換わってしまいネットに接続しにくくなるという状況が頻発していました。これは Vista のバグではないかとずっと思い続けていましたが、先日 DNSサーバのアドレスが勝手に変わる の語句で検索してみましたら、フレッツ接続ツール が影響しているかもしれないという 教えて goo のこのページ が出て来ました。それでものは試しと、フレッツ接続ツール をアンインストールしてみましたら、ものの見事に解決しました。原因は Vista ではなかったのですね。それにしても フレッツ接続ツール はお騒がせなソフトです。

 また、先月初めにお預かりした電源の全く入らなくなったノートパソコン、ご依頼者のご希望で修理に出すことになったのですが、きのうチェックしてみましたらなんと電源が入ってすんなり立ち上がってしまいました。それで明日お届けすることになったのですが、無線LANの子機を差し込んで無線LANに接続したとたんまた電源が入らなくなってしまいました。幸い1時間ほどしたら電源が入り立ち上がるようになったのですが、終了時に netsh.exe アプリケーションエラー というメッセージが何回も出るようになりました。エラーに出て来るアプリケーションは、診断復旧ツールやリモートサポートツールと皆フレッツスタートアップツールに関連したアプリケーションです。診断復旧ツールやリモートサポートツールを削除し、フレッツスタートアップツールをスタートアップから削除し、必要な時にクリックして起動する形としました。これで色々なエラーも出なくなり、無線LAN子機によるネット接続も安定しました。詳しくは分からないのですが、電源が入らなくなった現象もフレッツスタートアップツールが関係している可能性は非常に大きいと思います。