Vistaの電源管理

曇り  1月から始まった新しいパソコン入門教室の生徒さんのおひとりが、家のVistaの調子が悪いのと、教えていただきたいことがあるので来てくださいと仰るのでお伺いして来ました。Vistaは、昨年春に発売になりましたNECの VALUESTAR N VN570/JG というタイプのディスプレイ一体型パソコンです。CDやDVDのトレイが出ず、ディスプレイと本体が一体となった薄いボディ側面にある割れ目に差し込む方式など、ちょっとiMacのWindows版といった雰囲気もありますね。そのため電源ユニットがなく、電源はノートパソコンと同じタイプのACアダプターを使用しているという一風変わったパソコンです。教室でお伺いしている時、終了が上手くできないので、いつもスリープで終わりにしているとのことでしたが、実際にお伺いしてやってみましたところ終了は上手く行くようです。ただ次に立ち上がらないとのことです。やってみますと、ディスプレイは全く表示されないのですが、音はいつもの立ち上がり時に出る音がそのまま出ています。つまりちゃんと立ち上がってはいるものの、ディスプレイが表示されていないという現象のようです。電源オプションを見てみましたら、NEC独自の電源管理プログラムが入っていました。よくあるんですよね、Windowsの電源管理プログラムが無効になっていて、そのパソコンメーカー独自の電源管理プログラムが使われているというケース。上手くいっていれば良いのですが、結構トラブルがあるように感じます。結局ディスプレイの電源を切るという設定を全て『なし』にしたところ、この現象が無くなりました。良かったです。

 右の画像で説明しています手順が Vistaでの終了(シャットダウン) の手順です。今までのXPでの スタート→電源オプション→電源を切る に相当します。Vistaでは、スリープ、休止状態、シャットダウンと色々な言い方が登場しています。反対にXPにあったスタンバイという言葉は無くなっています。それに変わったのがスリープなのですが、このスリープはスタンバイとはちょっと違います。スタンバイでは、作業中のデータがメモリだけに保存されていましたが、スリープではメモリーとディスクの両方に保存されます。ただしノートのVistaの場合は、バッテリーが無くなりそうになった段階で、ディスクに保存されるようになっているそうです。スリープは、スタンバイと休止状態の合いの子と覚えてください。
 もうひとつ紛らわしいのが、スタートボタンをクリックすると出てくる画面の電源ボタンのマークの部分です。 実は、これはシャットダウンではなくてスリープのボタンなんですね。Vistaは本当に分かりにくいですね。いやはや。