堀江メール騒動で感じたこと

永田ひさやす議員 永田議員オフィシャルサイトの画像よりこの騒動は、前々からその行動や議会中の野次の酷いことでわたしが気にしていた民主党永田ひさやす議員によって起こされた。誰かが彼にお灸をすえるのではなく、彼自らが自分で自分にお灸をすえる形となった。
←民主党永田ひさやす議員 永田議員オフィシャルサイトのプロフィールの画像より

そもそもメールの印刷物、あるいはメールファイル単体が、何かの事件の証拠となるのか。メールについて多少勉強したことのあるものから見れば、答えは NO である。ちょっと知識のあるものなら、差出人を受信人の名前にしたり、受信人と全く関係のない宛先でその受信人にメールを送ることなど簡単にできる。メールのプロパティーを分析して行けば、ある程度の細工のからくりは分ると思うので、プロパティーがあればより信憑性は増すかも知れないけれど、所詮パソコン上のファイルであるからして、いかようにでも訂正、修正ができる。

メールサーバには、何年何月何日何時何分何秒に、どのメールが誰のメールアドレス宛てに届いたか、そのサーバを送信に利用している誰が、誰宛にメールを送ったかが全て記録されている。その記録と、個人個人のパソコンに残っている送信メール、受信メールを照らし合わせたら、相当高い信憑性が出て来るのではないだろうか。それで今回東京地検がライブドア事件で、メールを証拠として調べるのに、ライブドアのメールサーバごと抑えたのである。

その東京地検が早々と、今回の永田議員が取り上げたメールは全く把握していないと公表した。こういった事柄で、地検がこのような発表をするのは異例なことだとマスコミでもいっていた。この情報を得て、自民党は直ぐにこのメールががせねたであると確信した。マスコミでは、自民党幹部が武部氏の事実無根の証言を元にこのメールががせねたであると確信した、と説明しているケースが多いが、その裏では自民党のIT関係に詳しいブレーンが、前述のことがらを幹部に助言したに違いない。それで最初から最後まで、がせねたを相手にすることを拒み続けた。全くもって自民党の判断が、的を射ていたのだ。ちょっとメールのことをかじったことのある者が見ても、簡単に分る騒動の流れだ。アイティーアイティーと騒いでいる割に、アイティーについて知っている人がいかに少ないかということだ。

それにしても民主党の対応には呆れる。言いだしっぺの永田議員、野田民主国対委員長、前原民主党党首、皆揃ってアイティーについて一から勉強し直して欲しい。こんな幼稚なことが分らないで、野党第一党の民主党がいつまでもメールの信憑性の立証に拘っている発言を聞いていると、実に恥ずかしいし情けない。

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