靴をなくした天使(Hero)

 テレビで、Dustin Hoffman 主演の映画 『 靴をなくした天使(Hero) 』 を見た。偶然目の前で起きた飛行機事故。その事故機から、柄にもなく乗客を救うこととなってしまったコソ泥のお話。もちろんそのコソ泥 Bernie Laplante 役が Dustin Hoffman で、救い出された女性ニュース・キャスター Gale Gayley 役が Geena Davis。そして、偽ヒーローに祭りあげられた John Bubber の役が、Andy Garcia だ。
 主役の役柄のイメージを Dustin Hoffman が見事に演じている。はまり役といっていいのだろうか。実はこの映画は、前から気に入っていて、ビデオに録画してある。どのシーンがいいかというと、最後の偽ヒーロー John Bubber のビルの上からの投身自殺騒動のシーンが終わり、John Bubber が記者会見をしている間にコソ泥 Bernie Laplante の部屋に女性ニュース・キャスター Gale Gayley が忍び込んで来て、「本当はあなたがわたしを事故機から救い出してくれたのでしょう。 」 と尋ねるシーンだ。
 最後まで 「 俺はそんなことをするタイプではない。 」 といっていたコソ泥 Laplante だが、ニュース・キャスター Gale の帰りがけの言葉 「 Off the record. Thank you for saving my life.( ここだけの話、助けてくれてどうもありがとう ) 」 の一言に、「 You're welcome.( どういたしまして ) 」 と答えた。一瞬驚く Gale。でも直ぐに微笑む。ここのやりとりが何ともいえない。不思議な感動シーンだ。(^^;)
 それにしても全編を通して、この映画のテーマは 『 Hero 』 だというのに、邦題の 『 靴をなくした天使 』 はないだろう。
 これは余談だが、コソ泥 Laplante が偽ヒーロー Bubber が飛び降り自殺をしそうになっている現場で、説得するシーンがテレビに流れた時、自宅で彼氏と寝ていた Laplante の女性弁護士のその彼氏のいった英語のセリフも聞き取れた。「 He is one of your clients!( 君の依頼人だろ、こいつ! ) 」

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